ネットゲーム経験者は、どんなにたのしくてもいつか必ず終わりがくることを知っています。ふとした瞬間に垣間見せる、経験者特有のどこか諦めているような、冷めているようなゲームとの微妙な距離感は、それが原因としてはたらいていると見てほぼ間違いありません。
チームメンバーその3は、他のメンバーがほとんど接続していなかったここ半月の間、ずっと一人で潜っていました。どんなに忙しくてもPSOはしたいというメンバーその3ですが、たぶん私はそういう時期をもう遠い昔に通りすぎてしまっていたのでした。私だけではありません。程度の差はあれ、私たちはきっと、PSOに飽きはじめています。
私たちもメンバーその3もお互いの事情がわからないわけではないのですが、頭では理解したつもりでも心情的に納得できないことというのはたしかにあって、今回の件も、こんな言い方はどうかとは思うけれど、しかたないことだったと思うのです。メンバーその3に合わせてむりに接続する時間帯を変えたり、わざわざ気乗りしないゲームをするのはおかしな判断だと思うし、実際私にはそんなことできませんでした。
求めるものが違うなら、必然的にチームを組む理由も消えてなくなります。だからこれはごくごく自然な流れだというのに、さみしいしくやしいし、気持ちが落ち着かなくてひどくめんどくさいです。
別れ際、メンバーその3は言いました。

「一人チームつくる予定です」「そしたらきにしないじゃん、だれもいないってさ」。

だけど私だって、こんな思いをしたくないからこそ、オープンβで一人チームを立ち上げたはずだったのに。「じゃあね」と落ち着き払って走り去るその姿は、なんだか3ヶ月前の私みたいでした。

現在Lv45、9月16日をもってメンバーその3がチームを脱退しました。